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歯周病専門医だからできる歯周病治療
歯周病は決して珍しい病気ではありません。日本人の成人の約80%が発症しており、「国民病」と言って過言ではありません。しかし、歯周病について詳しく理解している方はあまり多くないのが実状です。大事な歯を守るためにも、歯周病に関する正しい知識を身につけ、適切な治療を受けることが大切です。
多摩市永山の歯医者「福嶋歯科医院」には、歯周病専門医の資格を持った歯科医師が在籍しています。歯周病の専門医として、患者様の状態に合わせた最適な治療を行うことができます。
歯周病専門医とは
「歯周病専門医」は、厚生労働省が定めた歯科における5つの専門資格の1つであり、特定非営利活動法人「日本歯周病学会」が設けた厳格な基準を満たした歯科医師にのみ与えられる資格です。
歯周病専門医に認定されるためには、歯周病治療を専門に行うための十分な知識と技量、倫理観を持ち合わせていることが求められます。全国の歯科医師数は104,908人(厚生労働省2018年末時点)もいますが、その中でも歯周病専門医は1,176人(日本歯周病学会2021年12月末時点)しかいません。割合にしてわずか1%ほどです。
歯周病専門医資格の取得条件
歯周病専門医の認定を受けるためには以下のような条件があり、資格は5年ごとに更新する必要があります。
1:日本歯周病学会指導医のもとで歯周病学に関する専門的な知識と臨床経験を積まなければなりません
2:研修を始めて3年後にまず歯周病認定医の受験をすることができます。受験には中等度以上の歯周病を治療した証拠資料を1つ提出し、マーク試験を受けなければなりません。マーク試験は基本的な内容から文献的なことまで幅広く出題されます。初歩的な資格であるため合格率は90%となっています
3:歯周病認定医になってさらに2年以上専門的な研修を行ったり、学会での発表や参加などの活動を行うと歯周病専門医の受験を行うことができます
4:専門医の受験には重度の歯周病や特殊な歯周病を治療した証拠の資料を10症例提出しなければなりません。10症例という数字は少なく感じるかもしれませんが、歯周病学会が設けている基準が非常に厳しく、数百におよぶ症例をこなさなければ満たすことができません。この試験で約半数の受験者が不合格になります
5:書類審査を通過した後は、複数の歯周病指導医の前で症例に関するプレゼンテーションを行います。指導医による質疑は非常に鋭く、十分な知識を蓄えていかなければ的確に答えることができません。また指摘だけでなく症例に関する貴重なアドバイスも頂くことができるので非常に学びとなります。この試験に合格するのはわずか30%です
6:歯周病専門医になった後は、歯周病学会への参加や発表などを行い、5年ごとに資格の更新を行っていかなければなりません。歯周病専門医を取得後7年後に新たな若手の歯周病専門医を育てるために歯周病指導医を受験することもできます。これには研究や地道な学会での発表、書籍の執筆などの業績が評価対象となります
資格を維持するためには、歯周病に関する知識と技術を常に研鑽し続ける必要があります。歯科医療は日々進歩しており、レベルの高い歯周病治療をご提供するためには、常に新しい知識や技術を吸収しなければなりません。
歯周病専門医の特徴
豊富な経験値と知識量
歯石やプラークが入り込む「歯周ポケット」は、目視では確認しにくい場所です。しかし専門的な研鑽を積んだ歯周病専門医であれば、見えない場所で起きていることを解剖学および生物学の見地から推測することができます。
歯周病治療は、症状が出ている場所だけでなく全顎的に行うことが基本です。歯周病専門医は豊富な経験値と知識量に基づき、さまざまな観点から口腔内で起きている問題点を洗い出し、患者様にとって適切な治療を行うことができます。
精度の高い治療技術
歯周外科手術では、複数存在する切開や縫合を患者様の状態に合わせて選択し、再生材料を適材適所で選んでいくという精度の高いオペレーションが求められます。
歯周病専門医は、通常の歯科治療ではなかなか扱うことがないこれらの技術や知識を高いレベルで習得しているため、歯槽骨や歯ぐきなどの軟組織の治療を専門的に行うことができます。
「豊富な経験値と知識量」と「精度の高い治療技術」の違いが、歯周病の治療期間の短縮や外科治療後の回復の速さ、治療結果の精度の差につながります。
インプラント治療に関しても同様に、歯周病専門医のもとで行うことで歯槽骨の状態だけでなく、歯肉の状態や咬合までも考慮した治療計画を行うため、術後のメインテナンスのしやすさやインプラントの生存率に違いが出てきます。
※表は左右にスクロールして確認することができます。
歯周病専門医 | |
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診査判断 | 日本歯周病学会のガイドラインに沿った診査を行うため、治療のクオリティが高度に標準化されている |
治療の経験 | 重度の歯周病や特殊な歯周病を含めた中等度以上の歯周病を数百症例治療している |
資格の更新 | 5年ごとに更新 歯周病治療やインプラント治療などについても最新の情報を得ることができる |
歯周病治療には歯周病専門医との二人三脚が必要
歯周病は、糖尿病などと同じ生活習慣病です。そのため、口腔内の治療を行うだけでは十分でなく、患者様の生活習慣そのものを見直していかなければなりません。
そのためには、「患者様と歯科医師」という関係性を超えて、信頼関係を築きながら二人三脚で治療を進めていくことが大事です。
歯周病治療は口腔内全体を見渡して行う
歯周病治療は非常に奥が深く、「一口腔一単位」での治療計画を立てていかなければなりません。一口腔一単位とは、問題個所だけを治す“つぎはぎ”の治療ではなく、“一枚岩”となるようにお口全体の問題を総合的に治すという考え方です。一口腔一単位での治療を行うためには、細部にわたる問題点を見つけ出す「診断力」や効率の良い治療を行っていく「治療技術」が必要です。
歯周病専門医の治療とは、歯周病治療を通して全体的に口腔内環境を改善していくことだと考えています。歯周病をきちんと治すには、やはり歯周外科手術は必須です。状態の見極めや適切な処置には、研鑽を積んだ専門医の知見が必要になります。
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日本歯周病学会専門医だからできる治療
- 切除療法(歯槽骨整形術やクラウンレングスニングなど)
- 歯周病の再生療法
- 前歯部の審美治療(特にブリッジなどのポンティック部に対して歯肉移植を行い、ボリュームを出して歯だけでなく歯肉の形も審美的に整える)
- 歯肉歯槽粘膜形成術(角化歯肉の移植術や結合組織の移植術など)
- インプラント治療(GBRやインプラント埋入)
- コーヌステレスコープ義歯
- MTAを使った直接覆髄
海外の歯科治療、エビデンスを見てきたからこそお伝えできること
私は、アメリカの歯周病専門医のコースに在籍し研鑽を積んで参りました。アメリカでは、多くの専門的な講義を受け、研究論文を精読し、大学病院で実際の患者様に歯周外科治療を行い、アメリカの歯学部生に対する指導などを行ってきました。
読んできた英語論文は1週間で300ページにも及び、それに対する考察を50ページにまとめるという勉強もしてきました。まとめてきた論文は「クラッシック」と呼ばれる1940年代のものから「カレント」と呼ばれる最新のものまで幅広く、歯周病という学問が発達してきた流れや最新の治療方法、治療後に起きる合併症に対する対処法など幅広く学びました。その知識や経験を活かし、歯周病に悩む患者様の治療にあたっております。
これらの知識と経験を積んできたからこそ、ただの歯周病専門医としてではなく、より幅広い視点で患者様を診て適切なアドバイスを行うことができるのです。
海外と日本の歯科医療の差
アメリカの歯科医療と日本の歯科医療、それぞれに一長一短があります。例えば、アメリカは専門分野ごとに縦割りの治療を行うため「木を見て森を見ず」の治療が多くなる傾向があります。逆に日本の場合は、一人の歯科医師が多岐に渡る分野の治療を行うことが多くあります。そのため、日本の歯科治療は専門性が浅くなりがちですが、海外の歯科治療は分野の異なる専門医同士でチームを作ることで、非常に良い結果を出しやすい特徴があります。
また、日本とアメリカは保険制度も大きく異なっています。アメリカでは、すべての治療が自費治療に該当するため、治療費が高額となることから、病気にならないための予防に力を入れています。民間の保険も、年に2回のメインテナンスに通っていない患者様は保険が使えないといった制約があります。
日本の場合は非常に優秀な保険制度に守られていますが、保険治療と自費治療という選択肢が生じるために、「最良の治療」が選びにくくなりがちです。
歯周病治療について
歯周病専門医が在籍する
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