遊離歯肉移植術の適応症例

以前、「遊離歯肉移植術」が歯周病治療の再発防止にとても効果的だというお話をさせていただきました。

>>歯周病になりにくい歯ぐきを作る治療『遊離歯肉移植術』とは?

この手術では歯周病やその他の原因で失われた硬い歯茎を移植して作り出します。

 

では、どういった場合にこの術式が使えるのかを簡単にご説明させていただきます。

 

遊離歯肉移植術が適応されない場合

まず、手術の1つですので患者様のご理解と基本的な身体の異常がないことが第一条件です。

せっかく良い治療方法でも、患者様のご理解なしに行うことはありません。

 

また、高血圧症の方やワーファリンなどの血液の抗凝固剤を服用されている方も症例によっては行わない場合がございます。

さらに、基本的な歯周病治療を行なっていなければ効果がありませんので、これも必須です。

 

遊離歯肉移植術が適応される場合

上記の条件を満たし、この手術を行うメリット大きい場合に治療に踏み切ります。

この手術が効果的な症例は次の3つのパターンが多いです。

  1. 奥歯の歯茎が下がってしまっている症例
  2. 歯茎にスジがあり、将来的に歯周病を引き起こす可能性がある症例
  3. インプラントのメインテナンスを行いやすくする目的で行う場合

特に歯周病予防として重要なのが、2番目の歯茎にスジがある場合です。

Free-Gigival-Graft-Preope

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以前ご紹介したこの症例も歯の下にあるスジが原因で歯周病になり、スジがあることで再発しやすくなるということで外科手術を行いました。

 

スジは単純に切っただけではまた再生してしまい、根本的な解決となりません。

硬い歯茎を移植することでその作用を排除し、歯ブラシもしやすくなるという利点があります。

遊離歯肉移植術にかかる費用に関しては、当医院のホームページをご参考になさってください。

>>料金表

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