歯周病菌はどの経路から赤ちゃんに移るのか?
歯周病は慢性的な『感染症』です。
感染症である以上どこからか細菌が来なければなりませんが、多くの場合は家族から感染すると考えられています。
この場合、家族というのは父親・母親以外にもおじいちゃん・おばあちゃんなど赤ちゃんと接する大人の方全員が含まれます。
感染経路として一般的なのは、「キス」や「同じスプーンや箸を使っての食事」などです。
特にお口の中の細菌のバランスは2歳までに決まると言われています。
2歳までの間になるべく虫歯菌や歯周病菌が移らないように注意することが大切です。
子供の歯周病
しかし、子供が歯周病になったという話をあまり聞いたことはないのではないでしょうか?
実際に子供が歯周病になることは稀で、よほど遺伝的な疾患がない限りは起きません。
稀に10歳代で非常に進行した歯周病にかかるお子さんがいますが、この場合それ以外にも別の病気を抱えているケースがほとんどです。
子供に歯周病が発生しにくい理由として、常に新しい組織を体の中で作っていることや、歯の生え変わりによって細菌感染がリセットされることが考えられます。
一方で、乳歯は虫歯になりやすいため歯ブラシはこまめに行わなければなりません。
虫歯になって歯並びが悪くなることで、将来的に歯周病になりやすくなるということも十分ありえる話だからです。
子供のうちからできる歯周病対策
歯周病の原因は大きく分けても9項目以上の原因が複雑に絡んで発生します。
実は子供のうちは1つ1つの問題が小さかったり、複雑に絡み合っていないため予防策を講じることで歯周病予防をかなり有利に行うことができます。
例えば、「喫煙」に関しては十分に予防策を講じることができるのではないでしょうか?
保護者や近くの大人がタバコを吸っていると、子供も喫煙に対する抵抗が少なくなるため喫煙の倍率が上昇することがわかっています。
特に両親が喫煙者の場合、男女ともに3.8倍タバコを吸う確率が高くなることが分かりました。
大人が禁煙することが、子供を歯周病から救うことになるのです。
また「噛み合わせ」や「歯並び」に対しても子供のうちに対策を施すことで費用を抑え、期間を短く済ませることができます。
子供の成長をうまく利用して顎の発達を促すことで歯並びを治すことができるからです。
成長が止まってしまった大人になってから矯正治療を行おうとすると、歯の入るスペースを確保するために歯を抜かなければならなくなります。
だから子供のうちに行うのがベストなのです。
このように歯周病を予防するために、歯周病菌がうつるかどうかの心配ももちろん必要ですが、その他の要因とのバランスも考えて頂ければと思います。
お子さんの歯周病でお悩みの場合は、ぜひ当院にご相談にいらして下さい!
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