歯周病とインプラント治療の講演会を行いました

 

近隣の歯科医院のドクター、衛生士さん向けに「歯周病とインプラント治療」に関する講演会を行いました。

 

今回の講演では歯周病という病気についての新しい知見からはじめ、歯周病治療の基本的な流れ、歯周外科手術の種類や適応症、レントゲンの読み解き方、インプラント治療に関するバイオロジー、インプラントの種類、インプラント治療の成績など歯周病とインプラントに関する内容を世界中で行われている研究結果をもとに解説しました。

今回の講演には福嶋歯科医院からも歯科衛生士と歯科衛生士の学校に通う学生も参加し、日常臨床の中で分からなかった基本的な内容を復習する時間となりました。

講演の最後には参加者から多数のご質問をいただき、今回の講演の内容をより深く落とし込むことが出来ているように感じました。

ここでは今回の講演会で行なった内容の一部を実際に使用したスライドを用いて解説致します。

歯を失う原因

 

歯を失う原因の7割以上は「細菌感染症」です。細菌感染症ということは生活習慣が整っていたり、歯ブラシがきちんと出来ていれば予防が可能ということでもあります。

その中でも歯周病は42%を占めていて、歯を失う原因のトップであることが分かっています。

 

全身の病気を引き起こすメタボリックドミノ

お口の中の細菌感染はお口だけの問題にとどまらず、体全体へと影響していきます。

例えば、お口の中の菌が入り込んでしまうことで「肺炎」になってしまったり、お口の中の細菌が血管を通して全身を巡ることで心臓や肝臓などの臓器の病気や糖尿病のリスクとなることも分かっています。

 

こういった小さな病気が大きな病気を引き起こす連鎖のことを「メタボリックドミノ」と呼び、虫歯や歯周病などはその入り口の病気であると考えられています。

 

一般的な歯周病治療の限界

そのため、歯科医院では歯周病にならないようにするために患者様へのブラッシング指導やクリーニングなどの専門的な治療を行うわけですが、一般的に行われている歯周病治療では限界があることも分かっています。

上の図は「歯周ポケットの深さによる歯石を取り残し」を調べた実験です。

この実験では、歯周病専門医が歯茎の深い部分のクリーニングを行い、それがきちんと取り切れているかを調べています。

結果として、5ミリより深い部分にある歯石は90%近くの確率で歯石の取り残しがあることが分かりました。

 

そのため、5㎜より深い歯周ポケットに対しては、歯ぐきを開いて直接歯石が見える状態でクリーニングを行う「歯周外科手術」が必要になるのです。

 

インプラントのデザインによる骨吸収量の違い

「インプラント治療」は歯周病治療の1つで、適切に選択していくことで食事や発音などの生活水準を向上させ、残った他の歯の負担を減らすことができます。

これまでスタンダードだった「ブリッジ」や「義歯」などは今ある歯に負担をかけ、汚れが溜まりやすい構造になってしまうことが問題でした。そのため徐々に歯が抜けていくという負のスパイラスになりやすい治療でもありました。

インプラント治療によってこれらの問題が全く無くなるわけではありませんが、従来の治療によって起きていた負のスパイラルを大幅に減らすことができる治療です。

 

現在、インプラントは数百種類もあり、さまざまな素材、さまざまなデザインがあります。

このスライドではデザインの違いによって、治療後に起きる歯槽骨の吸収度合いについて解説しました。

 

今回の講演に関する詳しい内容については以下のリンクから見ることができますので、ご興味のある方はご参考になさって下さい。

歯周病・インプラント講演資料

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