スペインのインプラント学の研修に参加致しました。

院長の福嶋が、スペインに本社を置く「bti」という企業の主催する最先端のコンセプトを持つインプラント治療の研修に参加してまいりました。

bti社のインプラントはインプラント周囲炎になりにくいようなインプラント体の設計と大きな外科手術をなるべく回避できるようなデザインが特徴のインプラントです。
日本での流通は来年以降となる見通しですが、それに先立ちスペイン本国で研修を行ってまいりました。

当院ではすでにbti社の「PRGF endoret」という患者さんご本人の自己血を採取して、遠心分離にかけ濃縮して再生治療に応用する治療を行なっています。
遠心分離にて濃縮された血液は、炎症反応を起こす白血球を取り除かれ、治癒を促進する血小板が2倍含まれるというのが特徴で、血小板から放出される成長因子が治癒力を高め、組織の再生を促す性質があります。

歯科領域だけでなく、以下の領域でも使用されており、皮膚移植などでは対応できない症例などに適応されたりしています。
当院では主に歯周病によって失われてしまった歯周組織やインプラント治療などの際にPRGF endoretを用いた濃縮した血液を併用して治療を行なっています。

 

今回の研修では2件のインプラント治療のオペ室に実際に入り、間近で見させて頂きました。

またPRGFやbtiインプラントの開発を行なっている研究開発エリアの見学や開発者自身によるの講義、現在流通している大手のインプラントメーカとの比較などに加え、創設者のAnitua先生の20年間に及ぶ長期症例と実際の研究データを見させて頂くことができたため、科学的な側面だけではなく臨床レベルでの結果まで知ることができ、非常に納得のいく内容でした。

 

btiインプラントは素材の面から革新的で、今流通しているどのインプラントよりも細菌が付着にくい素材とデザインで構成されています。

その分、審美性がやや失われる部分があるのですが、長期的な安定性を鑑みるとそこまで高い審美性の必要がない奥歯のインプラント治療に使用することが望ましいと考えています。

 

素材の特性として細菌がつきにくいだけでなく、自分の組織と親和性が高いのも特徴です。

さらにすでに当院で導入しているPRGF endoretと併用して使うことで、さらに強固に歯槽骨と付着し、これまでの方法では大きな外科処置を伴わなければならなかったような症例に対しても、可能な限り侵襲の低い方法でこれまでと同じような結果を求めることが出来るのも大きな特徴です。

 

当院ではbtiインプラントの来年以降の流通を見据えて更なる情報収集を行なっていきます。

インプラント周囲炎にお悩みの方は東京都多摩市の歯周病専門医である福嶋歯科医院までお気軽にご相談ください。

 

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