症例発表を行うために仙台で開催された第65回秋季日本歯周病学会に参加してきました。
今回は歯周病治療が終了して8年間が経過しても治療終了後と同じ良い状態を維持できていたため、治療の一例として発表したものです。
この方の治療では「エムドゲイン」という歯周組織の再生治療の際に使用される材料を用いて歯周病を治療したあとに「コーヌステレスコープ」という特殊な入れ歯を使って歯茎を安定させています。
8年経過したあとも入れ歯に不具合はなく、歯周病検査でも歯周病の再発は認められませんでした。
治療経過が良好に推移した理由として、きちんと歯周治療を行なったこと、特殊な義歯を使って安定させたことに加えて、患者さんのホームケアが適切だったことが考えられます。
歯周治療は歯周病専門医や衛生士などの医療従事者だけではなく、患者さんの協力もあってこそ成功へと導かれるということを改めて実感した症例でした。
発表を聞きにいらした方からは、「治療計画について」「コーヌステレスコープ義歯と他の義歯の違い」「歯周病による炎症の面積の計算方法」などの質問をいただきました。
発表以外にも今回の学会ではインプラント治療をより長期的に安定させるためのデータなど最新のトピックに関する情報が多く盛り込まれた会でもありました。
また共に参加した衛生士も衛生士向けの講演に参加し、アメリカ歯周病学会の提唱した新しい「歯周病の分類」について学びました。
この新分類は私がアメリカに留学していた頃もアメリカ人を悩ませるほど複雑で難解な分類法ですが、日本やアメリカを含む世界の歯周病学でスタンダードとなっている基準なので非常に重要な講演に参加できたのではないかと思います。
今回の私の発表に関する詳しい内容は以下のファイルからご覧になれますので、ご興味のある方はご参考になさって下さい。
- 治療前
- 治療後
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