当院は東京都多摩市の歯周病治療専門病院として『リグロス』を使った歯周病治療を行なっています。
リグロスとは日本の製薬会社が開発した世界初の歯周組織再生薬で歯周病の最終治療として位置づけられている治療方法の1つです。
リグロスとは?
リグロスとは簡単に言ってしまえば傷口が治るのを促進させるお薬を歯周病治療用の形にした製品です。もともとは医科の分野で『フィブラスト スプレー』という名前で火傷や怪我の治療薬として使われて来ました。
そのため日本国内において安全性は確立されています。
フィブラスト スプレーの主成分は「トラフェルミン」と呼ばれ、学問的には「bFGF」という名前の成長因子です。
成長因子というのは何かの細胞が増えたり成長したい時にその命令を出す信号のようなものだと思って下さい。
そしてbFGFは線維を作る細胞に働きかける成長因子です。
例えばフィブラストの場合、怪我をしている部分に線維をたくさん作らせて怪我の治りを早くさせる働きがあります。
この作用に着目して歯科の分野、とりわけ歯周病の治療に使えないかということで長年研究や治験が重ねられ、ようやく歯周病治療薬として登場したのが『リグロス』です。
リグロスが歯周病治療に効果的な理由とは?
ではなぜリグロスが歯周病治療に効果があるのでしょう?
その肝となるのが歯と骨の間にある『歯根膜』という組織です。
歯根膜は歯と骨をつないでいる線維でこれがないと歯が抜けてしまいます。
歯根膜の中にはたくさんの「線維芽細胞」という線維を作る細胞がいて、毎日新しい歯根膜を作り続けているのです。
噛むごとに歯根膜はダメージを受けますので早く代謝され、1日でお口全体の半分が新しい歯根膜に入れ替わっているという話もあります。
歯槽骨再生の要は線維芽細胞!!
実は歯を支えている歯槽骨の中にも線維が多く含まれていることをご存知でしょうか?
これを分かりやすく例えるために「鉄筋コンクリート」を例に出します。
鉄筋コンクリートは当然、鉄筋とコンクリートで出来た建築材料です。
骨でいうと「鉄筋」が線維、「コンクリート」がカルシウムなどのミネラルということになります。
鉄筋コンクリートで建築をする時にまず鉄筋の枠組みを作って、そこへコンクリートを流し込みますよね!歯槽骨も同じような感じで作られるのです。
歯槽骨の場合は線維芽細胞が作った線維の骨組みの周りに、骨を作る「骨芽細胞」がやってきて骨を作ります。
逆に言ってしまうと線維がないと骨を作ることが出来ません!
リグロスの歯周組織再生のながれ
もうここまで行くとだいたい歯周病で失われた骨の再生方法が予想がつきますね!!
- まずは歯周外科手術で歯の表面に付着している汚染物質を綺麗に取り除きます。
- 次にリグロスを患部に塗って縫合します。
- だいたい最初の1週間で傷口に新たな毛細血管が出来上がります。それに伴い残っている歯根膜にいた線維芽細胞が傷口の方へとやってきます。
- 8週間後には線維がたくさん含まれた新しい骨の元となる組織が作られます。
- あとは新たな骨に置き換わるのを待つだけです。
どうですか?リグロスがどう言った作用機序で歯周病治療に役立つのかがわかったと思います。
当院では多摩市の歯周病治療専門の歯医者さんとしてリグロスを使った歯周病治療を行なっております。
歯周病にお悩みの方はまずお気軽に精密検査を受けられることをお薦めいたします。
なぜなら歯周病は待っていても自発的に治ってくれませんし、迷っている時間だけ進行するからです。
ご予約の際はお電話を頂くか、当院のウェブサイトから直接ご予約いただくのが便利で確実です。
初診の方は1時間ほどお時間を頂いておりますので、余裕のあるスケジューリングをお願いいたします。
【リグロスについての補足解説はコチラ】
【リグロスの臨床効果ついての解説はコチラ】
【王道の歯周病治療エムドゲインの解説はコチラ】
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