当クリニックは歯周病専門医ですので、歯周病を治療するためのあらゆる治療方法を駆使して東京都多摩市周辺地域の方々の歯周病撲滅に携わらせていただいております。
歯周病は薬やレーザーを使えば簡単に治るという病気では決してありません。
特に中等度〜重度の歯周病の場合、感染源をきちんと取り除くために『歯周外科手術』まで行うことが望ましいです。
しかし、稀に『外科手術』という響きに躊躇してしまう患者様もいらっしゃいますので、今回はなぜ歯周外科手術を行わなければならないのかを細かく説明させていただきます。
歯周病に対する一般的なクリーニングの限界
まず一般歯科で行われているクリーニングにどれくらい効果があるのかを見ていきましょう。
下の表は歯周ポケットの深さ別に一般的なクリーニングを行った後に歯石の取り残しがあった割合を表したものです。
一般的に4㎜を超える歯周ポケットがあると歯周病と診断されますが、この研究では3〜5㎜という比較的浅い歯周ポケットでも6割以上の取り残しがあることが分かりました。
この研究では5㎜以上の歯周ポケットでは89%に取り残しが出ていることが明らかになりました。
歯周外科手術 vs 一般的なクリーニング
では続いて「一般的なクリーニング」と「歯周外科手術」を比較した場合のデータを見てみましょう。
このデータもやはり4㎜と浅い歯周ポケットですら57%取り残しが発生しています。
一方で、ごく基本的な歯周外科手術を行うだけで76%も成功を収めています。
この研究は1986年のものなので、回転切削器具が発達した現代ではさらに良い結果が得られると考えられます。
このように歯周外科手術を行うことでより確実に歯石を除去し、歯周病の再発を防ぐことができるのです。
2つの差は原因がはっきりしていて、見えない部分を手探りで掃除するのか、外科手術できっちり見える状態で掃除するのかの差に他なりません。
歯周外科手術後の痛み
私のクリニックで外科手術を行った方の多くは術後の痛み止めを飲まなくても大丈夫だったという方が多いです。
術後の治る期間としては大体1週間ほど見ていただき、消毒・抜糸を含めて1週間のうちに3回来院して頂きます。
多くの歯科医院で殺菌水やレーザーといった目新しい治療方法を選択されている先生もいらっしゃいますが、私は基本に忠実な歯周病の治療法がまずは第一選択なのではないかと考えています。
その上で、何かの原因で手術が行えなかったり、より早い治療をお望みであれば様々なオプションを利用されるのが賢明です。
当院でも外科手術以外にも多数の歯周病の治療方法をご用意しておりますので、ご興味のある方は一度ご相談下さい。
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